NEBUTA STYLE STORY

青森ねぶたのはかなさ

ねぶたの山車は、そのルーツとされる七夕や灯篭流しと同じく、祭を終えると燃やされ、海に流される運命でした。

現在では、1年間展示保存される入賞作品や、一部近隣の祭などに払い下げられるねぶたを除いて、すべて破却され、産業廃棄物として処分されています(入賞作品も 翌年には入れ替えのため破却)。

KAKERAシリーズは、破却される前の大型ねぶたの彩色和紙を1枚1枚丁寧にはがし取り、アップサイクル(古物を新たな価値あるものに作りかえること)した作品です。

すべての作品について、何年のどのねぶたの「かけら」を使用しているか、いわばトレーサビリティを明らかにしていますので、本来ははかなく消えてしまうはずのねぶたを長く記憶にとどめる、格好のメモラビリアとなります。

青森ねぶたのはかなさ

ねぶた師の後継者育成のために

ねぶた師は、子供たちの憧れの職業であり、また多くの人から尊敬される存在です。けれども経済的な側面から見ると、ねぶた師への道は極めて厳しいものです。

大型ねぶたの実制作は季節労働であるため、一人前になるまで10年はかかるといわれる修業期間にも、他に定職に就くことはできません。かつては第一線のねぶた師でも、冬の間は出稼ぎに出る人もいたといいます。

NEBUTA STYLEは、そんなねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトでもあります。

竹浪比呂央ねぶた研究所に限ることなく、すべてのねぶた工房の参画を募り、ねぶた独自の技術と感性を活かした多彩なデザインプロダクツを制作してもらうことをめざしています。

そこから生まれた商品群を、世界市場に向けて販売していくこと で、ねぶた師をめざす若者たちに生活基盤を提供し、後継者育成によるねぶた文化の永続性確保に寄与します。

ねぶた師の後継者育成のために